ムチウチ症とは?
・ムチウチ症とは、「外傷性頸部症候群(がいしょうせいけいぶしょうこうぐん)」や「頸椎捻挫(けいついねんざ)」のことを差し、これらの俗称として「ムチウチ症」と呼ばれています。
・ムチウチ症の難しい点は、人によって症状や痛みが全く異なる点です。症状の見極めには、それなりの知識や経験が必要になるので、安易な判断は後々、後遺症という形で症状が再発してしまう恐れがありますので、必ず専門家に診てもらうことをお勧めします。
ムチウチ症の特徴
・ムチウチ症は後ろから車に衝突されたなどの衝撃を受けたことで、首周りに痛みや不快感を覚える症状です。 首が辛いだけでなく、頭痛やめまい、吐き気などが生じる場合や手足のしびれなどを感じる方も少なくありません。
・不調を感じても病院でレントゲン検査をしても、骨の異常などは見られないため、経過観察や異常なしと診断され、特別な治療は受けられないのが一般的です。
・放置すると症状がどんどんひどくなるケースもあるほか、一度治ったと思っても、季節の変わり目や寒い時期、疲労やストレスが溜まったときなどにぶり返すなど、いつまでも後遺症として残るケースも少なくありません。
ムチウチ症の主な症状
- 首の痛み
- 息苦しさ
- 目まい
- 耳鳴り
- 体に力が入らない
- 手足のしびれ
ムチウチ症の4つの型
ムチウチ症には大きく分けて4つの種類があり症状によって型を分けることができます。
痛みを感じている場所だけではなく、その周りへの影響も大きく簡単には判断はできません。
- 頸椎捻挫型
-
最も多い症例で、ムチウチ症を代表するタイプです。
交通事故の際に首が大きく揺さぶられ、首を捻挫するケースです。
首に痛みを感じることはもちろん、肩にも痛みやだるさが出てきます。 - バレー・リュー症候群型
-
頸椎捻挫型よりも重度のタイプで、首の骨の中の自律神経が傷ついている状態です。
バレー・リュー症候群型は首の骨の中の自律神経が傷付いてしまった状態であり、息苦しさや目まい、耳鳴りが起こるケースもあります。 - 神経根症状型
-
神経の根元である、脊髄に近い部分にダメージを受けている状態です。
首に限らず、この症状があらわれている場合は身体に力を入れることが出来ず、痺れを感じることがあります。 - 脊髄症状型
-
脊髄が直接ダメージを受けている状態です。
脊髄を損傷すると、身体が麻痺し後遺症として障害になってしまう場合があります。後遺障害のリスクが高い重症例です。
治療期間
長く放置されていたケースや重症化したケースでは、半年以上かかることもございます。
交通事故で目立った外傷がなく、問題ないと思っていても、数日経ってからムチウチ症の症状が現れることも少なくありません。
違和感を感じたら、お早めに診断することが大切です。
得意分野
病院でないとできない治療は病院にて行いますが、整骨院や鍼灸院で可能な治療もあります。 特に違和感があるのにレントゲンなどに現れず、病院では異常なしと診断される場合は整骨院の得意分野となります。 病院では満足な治療が受けられない症状や原因不明のしびれがある場合には柔道整復師などへの相談がおすすめです。
- 突然行って施術してもらえますか?
-
施術可能です。痛みの重い・軽いに限らず、施術を受けて頂けます。
- 病院との同時通院は可能ですか?
-
可能です。自動車保険の場合、病院と整骨院を同時期に通院しても問題ありません。
- 事故後、2週間程度経ってから痛みが出てきました。どうすれば良いですか?
-
事故直後は軽い痛みでも、何年も経ってから痛みが出る場合があります。(後遺症)少しでも違和感があれば、すぐに医療機関で受診して下さい。示談後は、医療保険は使えなくなります。